自然に囲まれた、眺望のいい立地条件を最大限いかした住宅です。敷地の特徴として敷地両側が道路に面し、高低差が2m程あります。そのため住宅へのアプローチを両側から可能とし、高低差を利用して1階を半地下に計画しました。1階の壁を十字形状の構造壁とし、構造壁とならない外周部をガラスやカーテンといった内外を曖昧にする素材を選択しました。1階はレベル差を利用した半屋外空間を設けることで半地下というプライバシーを確保しつつも、外部に対し開放的な空間を設けることができます。1階の十字壁の上に乗っている2階部分は、入れ子状のプランとなっていて内部の十字形状のボックスを経由し、各個室に繋がります。廊下を設けず、共有のボックスで個室を仕切ることで、個々のスペースへトップライトからの採光を確保できます。個々のスペースからハシゴを上がると空に対して大きく抜けた天井と、風景を切り取る窓によって、一見閉鎖的な外見からは想像も出来ない程のオープンな空間になっています。外からの視線を避けつつも開かれた空間で、時にはご近所さんを招いてBBQをしたり、家族並んで星空を眺めながら就寝する、そんな非日常的な体験を詰め込んだ楽しい住宅を計画しました。
Status : planning
Location : osaka
Floor area : 135.34㎡